
取締役 CEO
三島 大毅
AIをめぐる話題は、この数年で「使えるかどうか」から「どう使うか」へ移りました。道具はすでに十分に揃っています。それでも多くの会社では、アイデアが形にならないまま止まっています。技術を持つ人がいない、時間が取れない、判断できる人がいない。理由はどれも似ています。私たちはそれを時代のせいにせず、設計と手順で解ける問題として扱っています。
この年齢で会社をつくったのは、待つ理由が見つからなかったからです。いま起きている変化は、経験を積んでから追いかけて間に合う種類のものではないと考えました。足りないものは多くありますが、変化の内側にいなければ見えないこともあります。ですから、学んでから始めるのではなく、手を動かしながら学ぶ道を選びました。
社名の Gugen は「具現」——見えないものに形を与える、という意味です。人も組織も社会も、いまの姿が完成形ではありません。手を動かして形にし、動かしてみて学び直す。その繰り返しで、進めるところまで進みたいと考えています。
会社の中では、つくった人に、つくったぶんが返るようにしたいと考えています。誰が何をしたのかを記録に残し、それが評価と処遇に結びつく形をつくる。当たり前のようで、実際にやろうとすると設計が要ります。会社を大きくしていく過程で、ここを後回しにしないつもりです。
短い期間で売り抜けることは目標にしていません。時間をかけて、価値そのものを積み上げていきたいと考えています。実装で稼ぎ、そこで得たものを資産に変え、人を育て、研究に還す。この4つがつながるように事業を設計しています。
いま一緒に手を動かしているのは、学生や、社会に出たばかりの人たちです。経験のある方にお願いしたほうが早い場面もあります。それでも彼らと組んでいるのは、これから伸びる人が実際に価値を出せる場所こそ、これからの会社の姿だと考えているからです。私たちが掲げているビジョンは「誰もが未来の創り手として生きる時代へ。」です。会社をつくったことは、その出発点にすぎません。

