papyrusAI

04

Gemini 4 Argonとは?Googleの新AIが一般提供を開始

AI蝦名樹読了 4分

Googleは2026年10月13日、高度な開発や調査に対応するAIモデル「Gemini 4 Argon」の一般提供を開始しました。9月30日の発表時には一部の利用者に限定されていましたが、今回、一般ユーザーや開発者、企業へ利用対象が広がりました。

マカセタ

Googleは2026年10月13日、高度な開発や調査に対応するAIモデル「Gemini 4 Argon」の一般提供を開始しました。9月30日の発表時には一部の利用者に限定されていましたが、今回、一般ユーザーや開発者、企業へ利用対象が広がりました。

特徴は、複数の手順を必要とする難しい作業に、長時間取り組めることです。プログラムの大規模な修正から、専門資料の分析、科学研究までを対象にしています。

何ができるのか

Argonは、既存のプログラムを読み解いて構造を改善したり、複数の資料を調べて財務分析や法律文書の作成を支援したりできます。文章だけでなく、図表や動画の内容を理解する能力も備えています。

papyrus 掲載募集

開発では、短いコードの生成に加え、多数のファイルにまたがる変更や、処理速度の改善に対応します。問題を調べ、修正し、結果を確認するという一連の作業を進めることが想定されています。

開発と業務の評価で高いスコア

Googleの発表によると、実際のソフトウェア開発に近い長期的な作業を測る「DeepSWE v1.1」で、77.9%を記録しました。

また、企業の業務を最初から最後まで実行する能力を測る「AutomationBench」では51.3%を記録し、金融・開発・法律・税務などを評価する「Vals Index」でも首位となったとしています。

ただし、DeepSWEのArgonの数値はGoogle自身による測定です。外部の評価結果も含まれていますが、試験ごとに実行環境や条件が異なるため、あらゆる仕事で同じ成功率になるわけではありません。

実際の開発では何が変わったのか

Googleは、Chromeの開発で、数百のファイルにまたがる構造の整理をArgonが支援し、数か月分の作業を数週間で進めたと説明しています。

3D制作の実例も公開されました。机の写真から、Blenderで物体を立体化し、Three.jsでブラウザー上のレースゲームに仕上げる例などです。これらは複数のAIや制作ツールを組み合わせた実演であり、Argon単体でどんなゲームでも完成できることを示すものではありません。

Geminiアプリにも新機能

Geminiアプリでは、回答をより直接的にし、不要な繰り返しを減らしたとしています。時間のかかる作業では、進捗の伝え方も改善しました。

チャット画面から「タスク」に切り替えると、利用者がパソコンを離れている間も作業を進められます。40以上のアプリとの連携も発表され、食料品の注文や飲食店の予約、デザイン制作などへの対応を広げています。

Mac版では、AI開発環境「Google Antigravity」の操作画面をGeminiアプリ内で使えるようになり、会話と開発作業を行き来しやすくなりました。

誰が、どうやって使えるのか

一般ユーザーは、Google AI ProまたはUltraに加入していれば、GeminiアプリでArgonを利用できます。Google検索のAI Modeでも、両プラン向けの提供が発表されています。

開発者は、Google AI StudioなどからGemini APIの有料枠を使い、自分のアプリに組み込めます。Antigravityでの利用はGoogle AI Ultraが対象です。

APIでは、入力と出力を合わせて最大100万トークンに対応します。トークンはAIが文章などを処理する際の単位で、100万文字と同じ意味ではありません。

API料金は期間限定で半額

導入価格は、100万トークン当たり入力2ドル、出力10ドルです。保存済みの入力を再利用するキャッシュ入力には、95%の割引が適用されます。

この導入価格は2026年11月30日までです。その後は、100万トークン当たり入力4ドル、出力20ドルになります。Geminiアプリの月額プランと、APIの従量料金は別の利用体系です。

------------------------------------------------------------------------

事実確認:提供条件・料金・実例はGoogle公式発表、アプリ機能は公式アプリ紹介、評価値と測定条件は公式発表・評価資料を確認しています。

記事の一覧へ