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AI企業がスマホ開発へ。Qualcomm CEOが語る「常時動くAI」

AI蝦名樹読了 4分

Qualcommのクリスティアーノ・アモンCEOは、2026年10月8日に公開されたインタビューで、一部の先端AI企業がスマートフォンの開発に取り組み始めていると明かしました。これらの企業はQualcommに対し、2028年までに少なくとも1,000億パラメータのAIモデルをスマホで動かし、ほぼ常時稼働させられる能力…

マカセタ

Qualcommのクリスティアーノ・アモンCEOは、2026年10月8日に公開されたインタビューで、一部の先端AI企業がスマートフォンの開発に取り組み始めていると明かしました。これらの企業はQualcommに対し、2028年までに少なくとも1,000億パラメータのAIモデルをスマホで動かし、ほぼ常時稼働させられる能力を求めているといいます。

ただし、企業名や製品名は明らかにされていません。2028年という時期も、AI企業が提示した技術上の目標であり、製品の発売日が決まったという発表ではありません。

AI企業がスマホを作る理由

今回の話の中心は、スマホに高性能なチャット機能を追加することだけではありません。利用者の状況を理解し、アプリを使って作業を進める「AIエージェント」を、端末の中で継続的に動かす構想です。

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AIエージェントとは、指示に答えるだけでなく、目的を達成するための手順を考え、必要な操作まで行うAIです。Qualcommは、利用者の意図を理解し、計画を立て、複数のアプリを連携させる処理をスマホ上で実行する方向を示しています。

この構想が進めば、利用者がアプリを一つずつ開いて操作する場面の一部を、AIとのやり取りで済ませられる可能性があります。スマホの使い方そのものに関わる変化です。

「1,000億パラメータ」は何を意味するのか

パラメータとは、AIが学習によって調整する内部の数値です。1,000億パラメータはモデルの規模を表しますが、それだけで賢さや回答の正確さが決まるわけではありません。

今回注目すべきなのは、その規模のモデルをスマホで動かし、しかも継続的に利用できる状態にするという要求です。短時間の実演で動くことと、普段持ち歩く端末で無理なく使えることには、大きな隔たりがあります。

例えば、1,000億個のパラメータを一つあたり4ビットで保存すると、パラメータのデータだけで単純計算約50GBになります。これは実際の製品仕様ではなく、規模を理解するための計算です。動作時には追加の領域も必要になるため、モデルの圧縮やメモリの使い方が重要になります。

さらに、常時稼働には消費電力と発熱の問題があります。実用化には、計算速度だけでなく、電池持ちや端末価格を含めた設計が必要です。

スマホの中で動くことの利点

端末内でAIを処理する方式は「オンデバイスAI」と呼ばれます。処理のたびに外部サーバーへ情報を送る必要を減らせるため、通信による待ち時間を抑え、個人情報を端末内で扱いやすくする利点があります。

常時使うAIでは、利用者の好みや状況をどう把握するかが重要になります。その処理を手元の端末で行えることは、個人向けのAIを設計するうえで意味があります。

ただし、端末内で動くからといって、アプリによる情報送信まで自動的になくなるわけではありません。実際のプライバシー保護は、製品の設計や利用者が与える権限にも左右されます。

いつ使えるようになるのか

アモン氏は、AIエージェントによる体験の変化が、スマホの買い替え需要を生むと見ています。これはQualcommの経営者による見通しであり、市場で実証された結果ではありません。

今回の発言では、参入企業の名前、端末の価格、対応地域、具体的な発売時期は公表されていません。また、1,000億パラメータのAIをスマホで常時動かした場合の速度や電池持ちを示す検証結果も提示されていません。

現時点で明らかになったのは、先端AI企業がスマホ開発に動き始め、Qualcommに大規模AIの常時稼働を求めているというアモン氏の説明です。どの企業が、どのような端末と利用体験を提供するのかは、今後の正式発表を待つ必要があります。

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